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裏風俗ぶらり旅

日本全国を旅する風俗評論家・岩永文夫氏が各地の裏風俗や温泉、酒、うまいもの、観光地などを紹介する旅情いっぱいのコラムです!

17.生駒(奈良県)

ケーブルカーで行くユニークな色街。伝統的な遊び場でじっくり楽しもう

桜と女性、「桃色」求めて古都へ行く

世の中なんだかザワザワと落ち着きのない今日この頃。そんなヘンな気分が漂っている時こそ、ちょいと雰囲気を変えて古都へ旅立っちゃいましょう。

ム〜ン、古都ですぞ!それも古都の中でも最も歴史のある、昨年で都ができて1300年を迎えたという奈良の都へ行ってみましょう。もちろん、ご当地では大仏も鹿も「せんとくん」も出迎えてくれるはずです。

などという前置きはさておいて、目指すはやはり裏のフーゾク・トレッキングということで。それで辿(たど)り着いたのは、奈良でも大阪との県境にほど近い生駒(いこま)の町である。こちら奈良県内の町というよりも大阪の郊外といった感じの町なのである。なにしろ難波(なんば)から近鉄電車で30分たらずで来てしまうほど大阪からの距離は近いのだ。

この生駒の駅で降りてからケーブルカーの乗り場を探しましょう。えっ?山登りかって?いえいえ目指すは宝山寺(ほうざんじ)です。えっ?お寺詣り(まいり)かって?いえいえアンタも心配性だねぇ。ともかく楽しいところなの!

参道の色街で「精進落とし」

ケーブルカー
ユニークなデザインのケーブルカーで
桜を眺めつつ

実はこの宝山寺に至る参道の両側にある旅館に用事があるのです。ここは、ともかくイロイロな意味でユニークな遊び場なのである。まず、ごく普通の旅館、たとえば料理旅館とか割烹旅館といった看板を掲げたところで遊ぶ。だからなぜか一般の旅館なのに「18歳未満お断り」なんていう木の札が玄関脇にぶら下がっていたりする。

それに、ここは金剛生駒紀泉国定公園の中にあって、そのような立地条件のプレイスポットというのも他にはないだろう。ましてケーブルカーで遊びに行くなんて!

というのもご当地は、宝山寺の門前に発達した。古い言い方をすれば「精進落とし」をするための遊び場だったのである。それがなぜか今のような世知辛い時代にまで生き残ってしまったのである。

ほな行きましょか。ケーブルカーの駅を出て、チョイ曲がった道を進むと石段になる。その両側に現在でも十数軒の宿が並んでいるのだ。

そのなかの一軒へ入ってみよう。「コンチワー、いま大丈夫かなぁ」すると奥のほうから「はぁ〜い。あっ、いらっしゃいませ。はい、やってますよぉ。どうぞ」で何の問題もなく旅館の中にイン。

芸妓とた〜っぷり楽しむ2時間

石畳の参道
風情ある石畳の参道横には
ずらりと旅館が立ち並ぶ

こちらの遊び方は京都の五条楽園と同様の「チョンの間」式であって、旅館へ置き屋から芸妓が派遣されてきてお相手をしてくれるというものだ。つまり、遊ぶ場所も遊び方もすべてが昔懐かしい伝統的な形をとっている。

そのため1回のプレイタイムは長くて2時間という、お座敷で芸者相手に遊ぶ時間割と同じである。その料金は、何年もズーッと変わらずに2万7000円のままである。当然このなかには旅館代も、エッチ代も全部含んでのもの。

それ以外には夜の9時から翌朝8時までの泊りもある。こちらは金4万円ナリでOK。このほかに夕方から朝までの、やたらのんびり出来ちゃうコースもある。確か、これだと金6万円ぐらいだと思うのだが。

1回の遊びの時間が2時間と、たっぷりある点が並みのチョンの間と違うところだ。いかにも古都の、それも中心からちょいと外れた生駒の町のレトロな雰囲気ムンムンの、そしてどこか時間を超越した、ひなびたナイスなスポットなのである。

念のために言っときますけど、こちらがいくら料理旅館だからって、ここで食事や宴会をやっちゃうと、それなりの料金がかかってしまう。だから記者はいつでも下地を作ってから行くようにしている。でも、たまにはここで呼んでもらったお姐さんとしっぽりと差しつ差されつやりたいものだとは思うのだが。

山奥で味わう「湯上りさん」のお味は?

梅乃宿
奈良県の銘酒「梅乃宿」

で今回は酒、料理の話はなし、というのも寂しいので地元・奈良の銘酒を一つ挙げておこう。葛城山系の伏流水を使っている酒で「梅乃宿」だ。上品な香りとふくよかな味わいが格別の地酒である。

さて、宿の女将に案内されて2階にある部屋に通された。待つことしばしで、こちらのリクエストに準じた女の子というか、それよりちょい年上の女性が現れ。彼女は由紀と名乗った。最近は20代の子も何人かいるようで宿の女将はそのことを強調していた。

記者は落ち着いた感じの大人の女性が好みなので三十路前後の人をお願いしてあったのだ。そんな由紀サンと部屋で差し向かい、ビールの小瓶で喉を湿らせてから一息ついたところでお風呂に二人で入りにゆく。なんてったって時間はたっぷりあるのだ。焦ることはない。

話は若干それるけど「湯上りボボ」と言って、女の人の湯上り後のアソコは、なんとも具合がよいようだ。そこで由紀サンの湯上りボボを早速いただくことにしたが、それがアンタ、奈良の湯上りさんは格別の味がしたのである!

世の中、大変なこともイヤなこともたくさんあるけれど皆さん楽しくいきましょう。

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