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悩める貴方の疑問に対して、あくまで“風俗的観点”からではなく“経営学的視点”にてしっかりご回答するこのコーナー。今回寄せられたお悩みとは…?
本日のお悩み
回答者:茂呂見栄
風俗店の火災事故のニュースを見てビビっています。対策はあるのでしょうか?
(東京都で店舗型ヘルスを運営する31歳の店長さん)
読者の皆さん、ご無沙汰しております。元・風俗店オーナーの茂呂見栄でございます。
さいたま市大宮区の風俗店で発生した火災…従業員や客など男女5人が一酸化炭素中毒などで死亡した、大変痛ましい事故でした。
なくなったかたのご冥福をお祈りいたします。
過去にも風俗店がらみの大きな火災がありましたよね。
2001年に発生した新宿・歌舞伎町雑居ビル火災では、なんと44名もの男女が死亡。
日本で起こった火災事故としては戦後5番目の被害になりました。
私も過去に風俗店を経営した経験があったため、とても他人事とは思えませんでした。
火災というのは、防ぐことができる事故だと思うし、何よりも重要なのは火災が発生した後の対処であり、しっかりとした対策がなされていないと必ずといっていいほど死者がでます。
それは同情なんてできない、店側の過失による事件とみなされて処罰対象になる可能性も大です。
風俗店が入居する雑居ビルや風営法によって増改築が禁止されているソープのような単独店舗は、現在の建築基準法が適用されているとは限らず、十分な耐火構造にはなっていません。
避難経路や避難設備はぎりぎり法基準に適用されていても、実際には避難できるスペースが確保されていなかったり、昇降設備や警報などが作動しない場合もあります。
そんな環境下においては、もはや自分の力に頼らざるを得ません。
要するにビルの管理会社や大家に頼りきりになってはいけないということです。
まずは、何かあったとき、速やかに避難ができるように、避難経路を整理して確保しておく。
何かあったときにどのように避難するのか女の子とともに確認をしておく。
簡単なものでよいので、緊急避難マニュアルなどを用意して従業員の間で徹底しておきましょう。
火災が起きたら、どこから逃げればよいのか、どのように客を誘導すればよいのか。
明文化しておくと人は動きやすいです。
できれば防災責任者を定めて、常に火元となりうる場所や、警報機などがしっかり作動するか、業者を入れてチェックしておくと良いでしょう。
責任者が必ず店に常駐するように決めておいて、
場合によっては別途手当をだしても良いかもしれません。
そのかわり、しっかり責任意識を持ってもらうよう促してください。
とにかく人命を優先するという考え方を身につけておくことです。
裸のまま逃げるのが恥ずかしいとか考えてはいけません。
死んでしまったらすべておしまいだと言うことを嬢たちも含め、改めて周知徹底していただきたい。
店がしっかり防災対策を講じていることは、お客さんや女の子へのアピールになります。
ホームページ上に明記すれば集客や求人の役に立つかもです。
いつになくまじめに回答してしまいました(笑)。
しかし、それだけ大切なことなのだと、ご理解をいただければと思います。
備えあれば憂いなし。
備えていることをビジネスチャンスに!
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